タンクレストイレってなに？

タンクレストイレってよく聞くけど何？
という方もいらっしゃると思います。

タンクレストイレの最大の特徴はその名の通り
「便器洗浄用の水を貯めておくタンクが無い」ことです。
タンク式トイレの後ろにある四角いタンクが無いため、見た目がかなりスッキリとなります。

日本初のタンクレストイレはTOTOが1993年に発売した「ネオレスト」
多くの人がそのスタイリッシュな見た目に驚きました。

タンクレストイレは水の流し方の構造がタンク式トイレとちがって水道直結式で、水道水の水圧で流す仕組みになっています。
タンクに水をためないので連続で流すことも可能です。
また、脱臭や消臭など多彩な機能を搭載しているものも多く、流す水の量も1回あたり3.3～5リットル前後で節水の効果もあります。

タンクレストイレの価格

気になるのは費用ですが、
機能や製品のグレードによって、値段の幅がありますが工事費込で¥117,000～からリフォームしていただけます。

タンクレストイレのメリット
①節水効果が非常に高い

従来のタンク式トイレは一回水を流す毎に約13リットルもの水が使われています。

その一方、タンクレストイレの場合は1回約3.3リットル～と、タンク式トイレの3分の1以下の水量で洗浄を行うことが出来るようになっています。
これにより年間の水道代も¥15,000近くお得になります。

②デザイン性が高く、省スペース

タンクレストイレは従来のタンク式のトイレと比べて、幅、奥行き、高さの全てに置いて一回り小さいです。
（高さ、奥行きはタンクが無い分10～20センチほど小さい）そのため、トイレ空間全体がとてもスッキリと広く見え、デザインもスタイリッシュな流線型のデザインで、美しいフォルムをしています。

③お手入れが楽

タンクレストイレは汚れにくさを考えて作られています。
従来、トイレといえば陶器で作られていたので、ツルツルしているように見えますがその表面には小さな凹凸があり、そこに汚れが付着してしまいます。
そこで、各メーカーは次々と新素材を開発し、今では汚れがつきにくい素材が主流になっています。
また、タンクレストイレは、タンクと便器の隙間や段差を無くしているので、汚れてしまっても簡単に拭きやすいという特徴があります。

④様々な機能がついている

水道代の節約。
汚れ防止。
掃除のしやすさ
など様々な機能があるタンクレストイレ。
でも、それだけでなく様々な便利機能が付いています。

消臭、脱臭機能。
使用時のみ便座を温める瞬間暖房便座による節電効果。

例えばTOTOのネオレストはトイレ入室時から汚れや、においを抑えるキレイサイクル。使用時のみ便座を温める瞬間暖房便座による節電効果など。利用者が快適に過ごせるような機能を各社それぞれ、工夫を凝らして独自の機能をつけています。

タンクレストイレのデメリット

タンクレストイレにもデメリットがあります。
実際にタンクレストイレの設置を考える時にはこれから紹介するポイントに気をつけてください。

1.停電時に水を流せない

ほぼ全てのタンクレストイレは電気を利用してバルブを開閉し水を流すので、災害などで停電すると自動では水を流せなくなりバケツに汲んだ水などで流すことになります。
※オプション部品をつけることで、停電時でも流せるようになるトイレもあります。

2.手洗いがついていない

従来のタンク式にはほとんど手洗いがついていたので問題なかったのですが、タンクレストイレは手洗いがついていないので、別途手洗いカウンターなど取り付ける必要が出てしまいます。

3.水圧が低いと設置できない場合がある

直接水道管から水を流すというタンクレストイレの特性上があり、マンションの高層階などの水圧が低いお部屋では設置できない可能性があります。
※目安として0.05MPa～0.10MPaの水圧があれば設置出来ます。

・止水栓が床にある場合は4リットル以上
・止水栓が壁にある場合は4.5リットル以上

の水がバケツに入っていれば問題なく設置することが出来ます。

4.ウォシュレット部分のみの交換ができない

タンクレストイレはウォシュレットと便座が一体化したものなので、ウォシュレット部分だけの交換は基本的に行えません。なので、メーカーへの修理依頼を出すことになります。